経済から見た資本主義、社会主義、共産主義の違いって何?

資本主義、社会主義、共産主義って何が違うの?

はじめに

資本主義、社会主義、共産主義とはなんでしょう?

聞いたことはあるけど分からないという方も多いのではないでしょうか?

でも、その違いを説明するのは難しいですよね。

本記事では、資本主義、社会主義、共産主義の3つの経済体制の特徴と違いを説明します。

経済体制を学ぶことで、ニュースや日常の出来事をより深く理解できるようになります!

今日もコツコツ学んでいきましょう!

それぞれの経済体制の特徴

まず、資本主義、社会主義、共産主義のそれぞれの特徴から見ていきましょう!

資本主義

資本主義

資本主義は、「私有財産、自由市場、個人の利益追求を基本とした経済体制」です。

日本をはじめ多くの国は、この資本主義を採用しています。

私有財産の権利というのは、私たち個人や企業が財産を所有して、それを自由に売買できる権利のことです。

自由市場では、価格や供給、需要が市場のメカニズムによって決定されます。

つまり、消費者がどの商品を買うのか、企業がどのような商品やサービスを提供するのかを自由に決定できるということです。

そして、個人の利益追求とは、個人や企業が利益を追求することが認められ、そのため競争が生まれ、効率的な生産や革新が促進されます。

その一方で、貧富の差が生まれやすいという点も見られます。

社会主義

社会主義

社会主義は、「生産手段の共有、政府の強い経済介入、社会全体の利益を重視する体制」です。

生産手段の共有というのは、国家や公共機関、地方自治体のような主体が在野サービスを生み出す資源や施設(工場、土地など)を管理することになります。

そのため、市場の需要と供給ではなく、社会全体の利益や計画に沿って生産活動が行われます。

つまり、日本のように個人や企業が自由に商品やサービスを提供できなくなります。

個人よりも、社会全体の利益を優先するということになりますね。

政府が経済の中心的な役割を果たし、資源の配分をコントロールするため、社会的な平等が重要視されます。

共産主義

共産主義

共産主義は、「生産手段の完全な公有化、階級の消滅、国家がすべての資源を計画的に配分する体制」です。

この共産主義国家においては、共産党の一党制となります。

生産手段が完全に公有化されるので、共産党が完全に管理することになります。

つまり、個人の所有権は存在せず、すべての資源や生産物は社会全体のものになります。

そして、理想としては階級がなく、国家自体が消滅、完全に平等な社会になります。

社会主義とは異なり、生産手段が完全に公有化されるというところですね。

各経済体制の違いとは?

自由市場と計画経済

資本主義では自由市場を採用しているため、価格は需要と供給のバランスによって成り立ちます。

一方で計画経済(社会主義・共産主義)では、国家などの主体により計画的に経済活動が行われます。

供給や価格というのはその計画に基づいて決定されることになります。

所得の分配

資本主義では、日本のように市場での競争を通じて所得を得ることになりますので、平等ではなく成功した企業や個人が高い所得を得るということにつながります。

そのため、貧富の差が生まれることとなります。

社会主義、共産主義では、計画経済であり、社会全体で富が等しく分配されることとなるため、貧富の差がなくなります。

経済の成長

資本主義では、個人や企業が自由に取引を行うことができます。

これにより競争が生まれ、経済成長の原動力となります。

一方で、社会主義、共産主義では、個人や企業による生産手段や資源の所有権が国家や共同体などの主体により制限されます

これにより競争がなくなり、社会全体の利益として富が分配されることになります。

これは、経済成長やイノベーションを損なう可能性があります。

政府の役割

資本主義では、市場への政府の介入が少なく、個人や企業が自由に経済活動を行えます。

そのため、自由な競争というのが重視されることになります。

一方で社会主義や共産主義では、国家が主導して経済発展を促進するという違いがあります。

事例を見てみよう

資本主義

資本主義は、日本をイメージすると非常に分かりやすいですね。

日本では、自由に商売が可能で、その価格は需要と供給によって変化していますよね。

また、給料を考えると、成功している企業ほど給料が高くなるでしょう。

これにより所得の格差が生じることになります。

そして、商売等をするにあたり、国家が介入してくるということは基本的にありません。

このように資本主義の自由経済が採用されているということが分かります。

社会主義

社会主義国には、スウェーデンやノルウェー、デンマークなどの国が挙げられます。

この経済体制の特徴である富の分配のため、社会福祉制度が充実しており、福祉国家のモデルといわれています。

ただし、実際には資本主義という市場経済の基盤の上に社会保障を充実させています。

つまり、完全な社会主義国家というわけではありません。

このような国家のことを、社会民主主義と呼ぶこともあります。

このように、完全な社会主義国家というよりも、資本主義と社会主義を組み合わせた社会民主主義を採用していることもあります。

共産主義

中国は共産党の一党制の国家です。

この共産党が政治を支配していますが、経済としては資本主義も取り入れています。

しかし、エネルギーや交通などのインフラを支える部分は共産党が管理しています。

そのため、共産主義といっても、社会主義や資本主義を組み合わせたものになります。

これは、重要な部分はしっかり国が管理する一方で、資本主義を取り入れることで競争力を高めるという、資本主義のメリットを取り入れるためですね。

まとめ

経済体制

本記事では、資本主義、社会主義、共産主義の特徴について経済的な観点で解説しました。

資本主義は日本に住んでいる私たちにとっては非常に分かりやすいと思います。

そして、社会主義、共産主義は完全に異なる経済体制に思えます。

しかし、実際にこれらの国でも資本主義を競争力を高めるため採用することが多いです。

このように、それぞれの良いところを取り入れ、独自の経済体制を築き上げています。

改めて、日本や他国の経済体制がどのようになっているのかを注目し、日本と比較するのも面白いと思います。

さいごに

最後まで読んでいただきありがとうございます!

資本主義、社会主義、共産主義それぞれの特徴や違いについて理解できましたか?

コツコツと大人の教養を身に着けていきましょう!

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